らぶパチ|らぶパチ連続小説|チェルシー(俺の話しを聞いてくれ)

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第10話 俺の話しを聞いてくれ

 ポップさんが何故か俺のチャリに乗っているのを見て見ぬフリをしていた月曜日に体調を崩し、
病院帰りの火曜日に、昼からホールを覗いてみるとイベント台が馬鹿になっていた。
馬鹿とは馬鹿で、何処もかしこも当りまくっていたんだから…まだツキは落ちたままのようだ。
けれど、そこに常連さん達の姿はなかった。
不思議に思い、おばちゃんやピーちゃんを探したけれど、見つかったのはピーちゃんだけだった。
あの日以来どうにも話しかけ辛いわけで、向こうからも話しかけてくる感じもないわけで…。
このままホールに居ても体調が悪くなる一方だから、帰ろうとしたその時
「ちょっと、何やってたのよぉ」
俺の姿に気付いたんだろうか、声をかけてきたのは、ピーちゃんだった。

体調を壊していた旨を伝えて、この前の一件を聞こうとしたら
「ちょっと、今日のイベント逃したらもう勝てないよ!」
俺の話しなんてちっとも聞いてない様子で、イベントの方を指しながら
「パチスロ取れなくて、こっち打ってんの、今。ほら、隣も釘が良さげだから来な」
袖をグイグイ引っ張りながら、海のシマへと連れて行かれた。
常連組が取れなかったのはスパイダーマンとリングにかけろ!と言ったハイスペックタイプ。
「なんで取れなかったの?」
キューティーな彼女がハイスペックに座っていたのが気になって、ピーちゃんに聞いてみた。
「知らない」
………。
ポップさんも珍しくパチンコを打っていた…が、彼には聞きたくなかった。
「おばちゃんは?」
「昨日から来てないよ。どうしたんだろうね?病気かな?」
そりゃ俺だ。
「て言うか、釘良くない?勝ったら飲み行こ?」
悪くない話しだけど…
女子ってのは、男子の話しを聞かない生き物だなぁ…。

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