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馬鹿女と呼ばれる彼女に件を聞こうと思い、ホール内をグルグルと探し歩くと、ニット帽を被った彼氏と仕事人を打っている姿を見つけた。
けれどタイミングが悪い。
一人なら聞けると思うんだけど…
「な〜にしてんのさぁ☆」
ポップさんがサングラスを下に少しズラし、ニヤニヤしながら近づいてきた。
「いや、この前の『お金』の件が気になってて、それであそこの彼女にちゃんと聞こうかなと思ってたんです」
「あー、プニだ?それと…あー…キャップだろ?あの二人よぉ、仲いいよなぁ☆絶対セックス漬けだよ、うへへへ☆」
プニ?確かにプニプニ…よく知らない名前が飛び出したけれど、確かに仲はいい。
「そうですね、仲いいですね。いやそうじゃなくて、聞くに聞けないって言うか…」
「ふーん。ま、どっちでもいいや。今日は何打つ予定なの?俺はセンプロ君に出そうな台教えて貰ったからさ。うひひ、教えねーよぉ☆」
そう言うと、また俺の答えを待たずにリングにかけろのコーナーへ消えて行った。
その日は結局、閉店までリングにかけろを打ち…いや打たされてプラス収支で終了した。
閉店後チャリ置き場へ行き、帰ろうとするとタイミング良くプニを発見。
昼間と違いキャップ君の姿がない。
計らずも転がってきたチャンス…チャンスなのだろうか。
「あの」
チャリを漕ぎながら恐る恐る彼女に『お金』の件について話した。
「あ、そうだったんですか」
説明が不十分だったんだろうか、拍子抜けするほどあっさりした答えだった。
ついでに、『割り込みをさせていた』という件についても誤解していると話した。
すると駐車場から真っ黒なランクルが出て来た。
プニは車の方へ歩いていき、開いた窓から男に耳打ちして車に乗り込んだ。
そして男は少し笑いながら
「あのね、もうね、正直言うとさ、お前ら、邪魔なんだわ」
???
上目線の男の言っている言葉を俺は理解出来なかった。
「聞いてる?俺らさ、これからこの店で食ってこうと思ってんの」
「…オイっ!聞こえてる?返事したら?」
バックシートに乗っていた仲間の一人が顔を出して言っていた。
俺は返事が出来ないまま、ただ立ちすくんでいた。