らぶパチ|らぶパチ連続小説|チェルシー(悩)

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第21話 悩

 悩んではみたものの、パチスロとパチンコから離れることが出来ない体は、あの脅迫めいた発言を聞いてから2日後の朝、ホールへ向っていた。
いつも通りなのに、おばちゃんの「あら!おはよぉ!」という覇気ある挨拶がやたら心に響いた。
並びの顔を確認しながら後方へ並ぼうとすると、先頭にはプニとキャップ君がいたのが分かった。
顔を背けるようにして、足早に最後尾へ。
いつも通りとなると…やはりポップさんが絡んできた。
件をこの人に話すのはちょっとややこしくなりそうだと思い、話すのを踏み止まった。
出来ればおばちゃんか、ピーちゃんに…。

開店後、打てそうなパチンコを探すふりをしながらおばちゃんの方へ向かった。
けれど、楽しそうに話すプニが隣に座っていた。
なんだかいつもの光景なのに、それすら俺とおばちゃんを会わすまいと思えてくる。
たった一言でこれだけ見える世界が変わってしまうなんて、やっぱり弱い俺には経験したことがなかった。
呆然としながら、パチスロコーナーをふらふらしていると
「どうも」
ドキっとしたけれど、肩を叩いてきたのはライダース姿のセンプロさんだった。
「ちょっといいかな」
物静かなセンプロさんが珍しく俺を引っ張っていった。
「アレ、見てくれる?」
彼が指さした方向を見るとパチスロコーナーにはキャップ君が居たが、それは日常的だった。
「どうかしたんですか?」
「アノ台、僕が取ろうとしてたんだよね」
「たまには取られることもあるんじゃないですか?」
「ないよ。僕が狙った獲物は、僕にしか絶対に取れないんだ」
言い切ったセンプロさんがこんなに力強い人だなんて知らなかったけれど、まさか追い出そうとしてる中にセンプロさんも居たのかな…。

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