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「もうね、他の常連さん達のためにもね、あーしはね、決めたの。だからあとはアンタらとおばちゃんがどうするかなの」
真っ赤に充血したウサギのような目だった。
「……戦うさ、もちろんさ……」
泣き止んだ後のようなか細い声でセンプロさんが口火を切った。
続けておばちゃんが、おばちゃんらしい口調で
「やってやろうじゃないのっ!!」
言い終わると、俺の順番が巡ってくるのは当然だったけれど、頭の中は真っ白だった。
3人の視線が俺に向けられているのはもの凄く分かった。しばらく悩んだあと、答えた。
「う、うん、やろう…でも何の勝負?」
「300万あるから」
ピーちゃんがバッグから取り出してテーブルに置いたのは通帳だった。
「これも賭けてやるっつーの!あーしは酔っぱらってるけど、これでアイツらをマジメに勝負に乗ってこさせるべ?な?」
「い、いや何の勝負するのよ?しかもそんな大金なんて…賭ける必要ないじゃん」
「はぁ〜い?あんた本当に馬鹿だべ。こっちから勝負なんて挑んだって、向こうにはなんのメリットもないでしょー。乗ってくるワケないでしょー。だーかーらー、あーしが体を触らせて貯め込んだマネーを投入するの!決めたのぉ!」
「…勝負に負けたら払うって意味?」
「そうよ!さっきからそう言ってるでしょ!酔っぱらってんじゃないの!?」
「いやいやいやいや、ヤメた方がいいよ」
「もう、決めたの!あーしがリーダーなんだから、任せればいいんだっつーの!」
おばちゃんもセンプロさんも勝負する気満々で
「勝てばいいのよ!」「余裕さ」
手を取り、肩を組みながら、声を出して盛り上がっている。
「あの、勝負って何するの?」
輪に溶け込む事が出来なかったけれど、それとなく聞いてみた。
「決まってんでしょー!パチンコよ!」
…Vシネだ。