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「どうやって決めんだよ」
「アンタらも仲間がいるだろ。そいつらとどれだけ玉が出るかで勝負するんだよ。アンタがいくらバカでもこんな簡単なことくらい分かるでしょ?」
ピーちゃんの個人的な感情も、この勝負に入ってるんじゃないかって今更気付いた。
「いつやんだよ」
「1週間後のイベント。機種はこのホールにある全てが対象。つまりパチスロも入る」
センプロさんが、この前の決起集会で決めたルールを説明した。
「はぁ?パチスロ?パチンコなんだろ?」
「僕はパチンコは分からない。合計の収支額が大きい方が勝者だ。それと、不正するヤツが出ないようにする」
「そーかよ。んで、見た感じお前らは5人なんだな?」
「そうよ!」
「マジで絶対300万払うんだろうな!?」
「しつこいのよ!払うって言ってんじゃない!」
「分かった。所詮お前ら『常連』は負けることしか能がねーから受けるわ」
20分前後で終えた話し合いのあと、俺たちの方が並びの後方へと移動した。
「僕は負けないから」
ボソっとセンプロさんが言うと、乗っかり気味にポップさんが続いた。
「なんだか知らねーけど、面白くなってきたじゃねーか、うっへへへ☆」
「あーしも負けるつもりなんかこれっぽっちもないからね」
「そうよ、ここで負けてる場合じゃないのよ!」
「でも、負けたら…出てかなきゃいけないんだよね…」
皆が奮起する中で俺だけがマイナス方向の言葉を発していた。
「アンタねぇ、もうやるって決まったんだからしっかりしなさいよ!そんなんじゃいつまで経っても彼女なんて出来ないわよ」
おばちゃんはさっきの状況からうって変わって、すっかり笑顔が戻っていた。
冗談交じりに俺にかけてくれた言葉が優しかった。
「1週間後が楽しみね!」
「ゾクゾクするなぁ〜!あー!ゾクゾクするんだなぁ〜☆」
「僕は、勝つから」
「わたしもドキドキしてきたわよ!」
「…が、頑張れるかな…」
それぞれの考えが言葉になった午前10時、いつものように開店を迎えた。