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第43話 カウントダウン

 時間は刻一刻と流れていく…。
止まらない…本当の意味での終焉までのカウントダウン。
出来ることなら皆に伝えたいけれど、それは出来ない…してはいけないような気がした。
周囲を見渡せば、大きめのイベントを行っているような雰囲気であり、なんら代わり映えしない現実だけど蛍の光が流れれば、それでこのホールは世間からも消えてしまう。
思えばポップさん、おばちゃん、ピーちゃん、センプロさんと出会えたことはとても大きかった。
以前の毎日は、自分一人で闘っているような感覚だった。
だから、どこかしらで追い込まれている気もしていたけど、一人じゃないという変な強さが持てた。
ホールで会った人達とまさかここまで協力しあうなんて…。いや、楽しめるなんて。
馬鹿馬鹿しい対決だけど、いずれにせよ決着はつく。

そして何もかもが消える…。

おばちゃんの打つ慶次がやっと戦に出たようだ。
「おばちゃん強ぇーーーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」
ピーちゃんからのメールは、閉店時間まで残り1時間を切った所で届いた。
こりゃダメだ…。
アイムジャグラー組は見た感じ持っていた枚数は変わらないだろう。
と、言うことはやはり慶次の踏ん張り次第なのだが、おばちゃん…今「戦」に出ても間に合わないよ…。
「おいぃ。テメェぼ〜っとしてねぇでなんか歌えよ☆」
ぽ、ポップさん…何故今歌なんですか…。
「大塚愛知ってんだろぉ?俺さぁ〜あのさくらんぼの歌、好きなんだよぉ〜☆」
「この今流れてるヤツですか?」
「この時間よぉ、いつもこの店この曲流すよなぁ☆」
そう。このホールは決まって22時を回るとさくらんぼの歌が流れる。
「なんで…ですかね?」
笑いながらポップさんに言葉を返した。
「知らねぇーよ。いいから歌えよ☆」
「………も、もういっかい!」
新常連組がコチラをチラっと見たのがなんとも情けなかった…。
そんな中でもセンプロさんは、ブドウを数え続けていた。

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