らぶパチトップ > らぶパチ連続小説
蛍の光が流れた。
結果は見るまでもなかったけど、計測しようとすると人だかりが出来ていた。
それはこの「馬鹿」な勝負を知っていた人達だった。
それに加えて、噂を聞いたのか分からないが野次馬も集まってきていた。
まったく予想外だったけれど、緊張して仕方ない。
ただ……やはりアイムジャグラーは人数が少ない分流したコインは『新常連組』に対して、圧倒的に少ない。
それは分かっていた。
あとは慶次組次第。
「ほら見て」
ピーちゃん達の分を計測をしようと箱数を数えてみると、無惨の一言。
二人合わせて2箱…2箱って…。
「いやー出なかったよ。おばちゃんがさ、最後行くかなぁと思ったんだけどね、ダメだった」
「……ごめんね」
謝り続けていたおばちゃんに、気を使う事なく堂々とした態度を見せたピーちゃん。
外へ出ると、雨はより一層強さを増していた。
駐輪場の軒先に集まり、今日の結果を話した。
自分達が打っていたジャグラーの収支では『新常連組』には遠く及ばず、慶次組の収支を足しても…。
勝負はやはり負けた。
「はい、これ」
ピーちゃんがバッグから取り出したのは貯金通帳。
それを、受け取ってもいいのか分からない顔をしたキャップ君に対して
「貰いなよ!」
ピーちゃんは強く言い、キャップ君の腕を引っ張り手に握らせた。
「あーぁ、負けちったな☆おめぇが慶次で足引っ張ったからだろ、うへへへ☆」
ポップさんがおばちゃんの頬を軽くつねった。
『新常連組』は何も言わずに駐車場へ向った。
「ごめんなさいね…本当にごめんなさいね…」
おばちゃんがピーちゃんに何度も謝った。
「気にしないでよ。どーせまた触らせればすぐ貯まるんだから。それにちょっとだけ楽しかったし…」
「俺が触ってやろぉ〜か☆」
「300万払え」
「僕の台、結局ブドウは6だったんだ」
そのまま会話が消えて、それぞれが別れた。
明日から何処へ行けばいいんだろう…。