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第7話 ピンクなモチベーション

 毎朝定時に届くメールを見ながらホールの中を徘徊していくと、
気付けば台を探すというよりも、マドンナ・ピーちゃんを探してしまっている。
酒の席で脆くも崩れた恋だから、何かを期待してるワケじゃないんだけど、
あの茨城なまりがなんとなく聞きたくなってしまう。
朝からは絶対に来ないって分かってるんだけど、何周かして居ないと分かると、やっぱり少しだけ気持ちが萎えてしまう。
そうこうしてると、メールに打たれた台は押さえられてしまっている。
悪循環なんだろうか…最近、パチンコやパチスロで勝とうというモチベーションが少しだけ下がってるような気がする。
言い訳ばっかりが頭の中を駆け巡ってるけど、勝った時にはそんなのどっかへブッ飛んでる。

そんな中、最近顔を合わせるようになった女性がいる。
マドンナほど可愛くはないけど、それでも甘い香りと笑顔がキューティーでオトコの壷を押さえた顔をしている。
軽く会釈をする程度だけど、妙に嬉しかったりする。
彼女はおばちゃんと親しげに話しこんでいるが、俺とは話す気配すらなかった。
「万年ジャージのアンタじゃ無理よ!」
…おばちゃんは山の頂上に立ち、登頂旗を刺しながら半笑いで俺に言った。
「そんなんじゃありませんよ。ただちょっと話してみたいかなって思っただけですよ」
「ほんと…アンタそんなんだから、彼女が出来ないのよ!」
確かにそうかもしれないけど、恋したっていいじゃない!ジャージだっていいじゃない!
けれど、彼女はピーちゃんが言っていた「いつも出てる台」に座っていた一人だった。

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